吉高由里子さん主演のドラマ「最愛」がついに最終回を迎えました。
結局のところ犯人は弁護士である加瀬賢一郎だったのですが、そこには「最愛」というタイトルが大きく関係してくるのです。
「最愛」犯人加瀬の動機は?
「最も愛していること」を「最愛」と言います。
加瀬が犯人となった動機、それは愛でした。
SNSでの考察は?
ついに終わってしまった「最愛」、ロスを感じる方がいる一方で最終回での結末を元にそれぞれSNS上では考察がおこなわれています。
「真相は愛で消える」がキャッチコピーでしたが、正にその通りの作品でした。
初恋の相手である梨央を犯人として追わねばならぬ刑事・宮崎の愛を含め、そこには複雑な人間関係と禁断の愛が交錯しているのです。
梨央たちの父・達雄の愛のべクトルが向いたのは梨央ら家族、それが伝わってきたからこそ加瀬は黙することを選びます。
泣きじゃくる優を抱きしめる梨央が抱いていたのは弟への姉としての愛、そんな姿もまた加瀬の決意を後押しする結果となりました。
一方で警察に通報しようとする昭に対して加瀬は憎しみともいえる強い感情を抱きますが、昭もまた息子への愛からおこなっている行動なのです。
詐欺容疑で起訴されることとなった梓、結局は自身は関わっていなかったのに彼女は黙秘を続けています。
何の利益もないのに、どうやらいち早く梓は加瀬が関係していることに気づいたのです。
けれども、というよりもだからこそこういった行動を取りました。
梓にとっての最愛は真田グループそのものだったのでしょう。
彼女もまた梨央と優のことも考えていたはずです。
「愛」というと男女のドロドロをイメージする方も多いかもしれません。
けれども、ここでの愛は多くは家族のことを思ってのものでした。
本来であれば尊いすばらしいものですが、それが騒動をより複雑化し最悪の方向へと進められていったのです。
「真相は愛で消える」、正にその通りの秀逸なこのドラマは多くの人々の心も翻弄したのでした。