新生児期の赤ちゃんの抱き方で足の横抱きは脱臼の恐れがあると知ってやってますか?

赤ちゃんを育てるにあたって抱っこは欠かせないことですね。

ただし、色々な危険性もあるため、常に危険性の予防とその把握をしておかなければいけません。

今回は、抱っこの仕方で股関節を脱臼させてしまう恐れがあることを聞きまして、十分注意できているかを確認するために、その情報を中心にまとめてみました。

この記事を読んで、抱っこでの注意点をリスクを含めて把握できればと思います。

新生児期の赤ちゃんの抱き方で足の横抱きは脱臼の恐れがあると知ってやってますか?

少々ショッキングな書き出しになりました。

結論を簡単に言うと、縦抱きでの足をM字に開いた姿勢は赤ちゃんの自然な姿であり、横抱きの時に伸びた足は赤ちゃんの体に負担をかけてしまっております。

この姿勢でいると股関節に不具合が生じ、最悪脱臼した状態で成長してしまう恐れがあるため予防と対策が重要であるとのことでした。

そのため、正しい知識を習得して、赤ちゃんの股関節脱臼のリスクを予防が重要となります。

正直自分も調べるまでは赤ちゃんを抱っこするにあたって、寝つきについては考えていましたが、正直言って足の脱臼についてはそれほど考えたことはありませんでした。

そして、調べてみると意外と知らないではすまされなかったこともあるため、それらについてまとめてみましたので具体的に見ていきたいと思います。

まずは、『先天性股関節脱臼』についてです。

・そもそも先天性股関節脱臼ってどんな病気なの?

足の付け根関節がずれたり、はずれたりする病気で、正式には発育性股関節形成不全といいます。
昔は生まれつきの病気であると思われて先天性という名前がついていましたが、そのまま現在も昔の呼び名が広く認識されたためよく呼ばれているそうです。
女の子が比較的なりやすく、人数は1000人に1〜3人程度とまれな病気となっています。歩行開始後に股関節脱臼と診断されると、治療に難渋している例も挙げられます。

・どうして股関節が脱臼しやすいの?

生まれたばかりの赤ちゃんの筋肉や靭帯は、発達している途中ですので大変不安定な状態となっています。

この状態のときに赤ちゃんの自然な姿勢を妨げてしまうと、脱臼してしまうことがあります。

赤ちゃんにとって自然な姿勢とは、【仰向けに寝かせたときに股関節と両膝が曲がるM字の姿勢】の状態をさします。

そのため、膝が上を向く立て膝の姿勢や、膝が内側に向いた内股気味の姿勢だと、脱臼しやすくなるのです。

・どういうことが原因で脱臼しやすいの?

おむつ替えや抱っこをするときに足をひっぱるなど無理な動きをするなど、赤ちゃんの扱い方によって起こることが多いといわれています。

また、いつも同じ方向ばかりに寝ていると、向いている側の反対の脚が立て膝になってしまったり、脚が内側に倒れてしまったりするため、この姿勢が続くと股関節脱臼を招いてしまう可能性があります。

そして、新生児期のスリングでの横抱きによって無理やり足を延ばした姿勢をとることが股関節に負荷がかかるためと言われています。

いずれにせよ、共通している点としては赤ちゃんの自然体を妨げるような姿勢が原因となりますね。

・ 定期検診で必ず見てもらってるから大丈夫じゃないの?

こう考えている親御さんが多いとのことです。ただし、これには落とし穴があります。
上記のように1%以下の少ない病気であるため先生もまだ必ずチェックを網羅できているとは言えない状況であるのが現実となっています。そのため、各ご家庭での注意と呼ぼうと早期発見が重要となっています。

新生児期の赤ちゃんの足の脱臼について~しわなどのチェックポイントと予防方法~

次に、簡易的な判別方法について説明します。

・太もものシワ → 左右対称でない

・両ひざを立てる → 左右のひざの高さが違う ・ 脱臼している方の膝が低い。

・両足を伸ばした時、脱臼している方の足の長さが短い

・ 歩き始める時期がやや遅い

・ 足を曲げた状態で股を広げていくと、骨のなる音がする

またそのほかに以下のような傾向もあります。

冬生まれの赤ちゃんに多く見られる傾向がある。

男女比は、1:8.4で圧倒的に女児に多い。

片足のみ脱臼が見られる場合、左が右に比べ2.6倍多い。

赤ちゃんは痛がらないため、気付かれにくい。

また、乳幼児健診を受けているにもかかわらずその時点で診断がでなかったケースも100件以上報告されているため、上記のチェックリストをもとに気にかけてください。
そして少しでもおかしいと思ったら早めに整形外科医へ相談をしてください。

〇日常生活で予防につながる点について

①仰向けで寝る時の向き癖をへらす
②股関節に負担のかかる横抱きを極力避ける
③オムツ交換や服を着替えさせる時は、足をひっぱるなど負担をかけない方法で行う
④厚着をするなど股関節の動きを悪くするような服はできるだけ避ける

そして細かい点はいろいろありますが、一番の大事な点としては、股関節をできるだけ広げた姿勢で過ごすことです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

だっこの仕方から股関節脱臼の予防につながるとは思わなかったと思います。

これを知ってからはできるだけ気にかけてあげて

より安定した姿勢で過ごせるようにしてあげてください。

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