生涯賃貸派が必ず検討すべき大事な事

前回の記事で賃貸と持ち家のどちらにするかを決めた方がいいということを簡単に書きました。今回はその内容について、もう少し具体的に書いていきます。

ず確認ですが、基本的に賃貸のメリットとしては常に新しい物件に住む選択肢が選べることと持ち家のように気に入らなかったらうつることはできないという点がなく、いつでも引越しが気軽にできることです。

これらのことを考えると持ち家と賃貸が甲乙つけづらいのであれば無理して自分の持ち物にしなくても、いつでも変えられる事由がある分賃貸でも問題ないのではないかという風に個人的にも考えていました。

ただ自分が家を買おうかと本格的に考えて調べている過程で生涯賃貸を選ぶ選択肢はあり得ないと思う理由を見つけて、「賃貸派」だった自分が「持ち家一択」へ変わったので紹介させてもらいます。

賃貸物件は高齢者には貸してくれなくなる

最初に結論です。

賃貸がデメリットが大きいと感じる事には「六十歳以上の高齢者に対して気軽に貸してくれるアパート経営者はいない」この1点に集約されていると思います。

生涯賃貸に関しては、必要な経費は持ち家と同程度に出来るかもしれませんがこの上記のデメリットが果てしなく悪影響を及ぼすため、賃貸でも持ち家でもどちらでもいいなと思っていた自分もこれは持ち家は必ず必要になるなというふうに思いました。

 

正直意外だったのですが、自分が調べているなかでこの情報は意外と話に挙げられてなく自分が調べた限りでは、この条件を挙げずにメリットデメリットを比べている話が大半でした。(自分が調べきれていないのも原因でしたが)

ただこれを抜かしてしまうと大前提が崩れてしまいますしこれを入れてしまうと賃貸の良い点の大半は崩れ去ってしまうように感じました。

なぜ60歳以上に貸したがらなくなるのか

では、そもそもなぜ六十歳以上になると賃貸を借りにくくなるのでしょうか?これはアパート経営者の観点から考えてみると分かりやすいです。もし仮に、数年間だけであれば喜んで貸してくれるとのことです。ただそのまま最後までそのアパートで過ごしていきたいと思っている場合はやはりその部屋で亡くなることも考えられるということが一番の原因です。

そうなってしまうと次の方も入居がしにくくなるためアパート経営者の方にとってはデメリットの方が大きいことがあります。フリーランスの方は収入の保証がないため賃貸を借りるのも大変ということもありますがそれと同じような理由で高齢者の方にも借りにくいということがあるそうです。

もしどこも貸してもらえなくなった時にはどうすればいいか?

そのためもし自分の持ち家がない状態で家を貸してくれることも見つからなかった場合はどうなるのでしょうか?

今のところ考えられる方法としては選択肢は三つぐらい考えられます。

①公営住宅市営住宅
②介護保険老人施設、有料老人ホーム、高齢者専用賃貸住宅
③中古住宅の購入

①公営住宅・市営住宅

まず一番初めにこれが思い浮かばれます。どうしても困窮した時には市役所に相談すればいいですし、市役所の方も条件を選ばなければこういった形で提供してくれる住宅も発生してくるとは思います。ただし最初にやられた賃貸のメリットは全く生かせれていないと思います。

持ち家を買うぐらいなら市営住宅に住めばいいやなんて思っている人は誰もいないと思います。そのためこの選択を押した時点で、生涯賃貸でいいやと思った事の判断ミスであると考えられます。

②介護保険老人施設、有料老人ホーム、高齢者専用賃貸住宅

二つ目は一般的に言われる老人ホームですね。ネットの記事で情報収集をしていてびっくりしたのですが税理士さんが賃貸と持ち家について言及している記事において「もしも60歳になって賃貸の物件が見つからなかったら老人ホームに入ればいいんですよ」とこのように書いてありました。

これを読んだ時何とも無責任な話だなと本当にびっくりしました。どこに持ち家を選ぶぐらいであれば老人ホームの方がいいと思う人がいるのでしょうか?しかもまだまだ体が動く60~70歳の段階でです。

もう一度言うと、持ち家を買うことよりも最初は賃貸で自由に過ごしていき、早ければ六十歳から賃貸を貸してもらえなくなり次第老人ホームに入って過ごした方がいいと思います!と胸を張っている人はなかなかいないと思います。

少なくとも私は嫌です(笑)

また有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅はとても綺麗ですが、そのぶん家賃がとても高いです。具体的には月20万円ぐらいはざらです。これは選択できるのは本当に経済的に余裕がある方に搾られてくると思います。これぐらいを毎月払うぐらいであれば持ち家かもしくは中古住宅のが確実だと思います。

③賃貸後に、中古住宅の購入

最後にもう一つの 選択肢をあげました。子供達がある程度育ち自立したとしたら大きな家は要りません。夫婦二人で過ごすにあたってそれほど大きなことを望まなければ、手頃な値段で購入が可能であると考えられます。これが一番現実的ではないかなと思います。

もちろんこのためには毎月の家賃を払い、子供の教育資金と老後の資金を貯めながら並行してあらかじめ中古住宅の購入し金も貯めておかないといけなくなります。これに関しては新築のローンを払い続けるだけでなくなるためまたやりくりが必要になってくると思うので予め計画をしっかり立っておく必要があると思います。

ただしこれは 最初に定義した生涯賃貸というくくりからは外れてしまいます。つまり生涯賃貸という選択肢は、いつかは上の二つの選択肢のどれかを選ばないといけないということになってしまうわけです。

後に中古住宅を購入予定であれば予め貯金をしておくべし

ちなみに余談ですが私の父はこの選択肢を取りました。最初の頃は社宅に住んでおり月々の家賃がとても安く住んでいました。ここから自分が中学生ぐらいの頃に中古住宅を購入をしてそこから持ち家の生活となりました。

ここで一番の落とし穴となりやすいなと感じたこととして社宅が安いからと言ってその時の余ったお金が浮いたと思わずにその後の住宅の購入資金としてしっかり貯金をしておく必要があると思いました。自分は今毎月のローンを払っていますがこれまでの賃貸の支払額と大きくは変わらなかったため負担はそれほど変わっていません。

その状態を続ければローン完済できることを考えれば持ち家のメリットは大きいと思います。そのようにしていつか中古住宅を買う予定があるのであればできるだけ分割でその資金を貯めておく事が後になって必要な支払いがまとまってきて、資金がショートしてしまうことを防げると思います

生涯賃貸は60歳以降から徐々に選択肢が減っていく

上記の部分で選択肢を三つ挙げましたが、三つ目は厳密には生涯賃貸とは言えないので除外して考えます。つまり生涯賃貸という選択肢は、いつかは上の二つの選択肢のどれかを選ばないといけないということになってしまうわけです。これらを考えるといつかは住宅を購入することを考えた方が安心するのではないでしょうか

もちろん価値観は人それぞれですのでその上で選択する必要はあると思いますが堅実性で言えば間違いなく、住宅を購入する方が安心だと思います。逆に県営住宅でも別に構わないと思っている人であれば、賃貸住宅で過ごすことを選択肢に入れてもよいと思います。

 

まとめ

今回は持ち家と賃貸から持ち家と生涯賃貸のパターンについて簡単にまとめました。もちろん例外はたくさんありますし判断基準の一つではありますが少なくとも賃貸と持ち家を議論している話の中で60歳以上の時の賃貸の選択肢が狭まることを言及しているかどうかを気にするようにしてもらえると、今後の判断の参考になるのではないかと思います。

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